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CONE which strikes a wind〜風をたたくコーネ〜


時々更新予定の隠しカテゴリーへ、ようこそおいで下さいました^0^*

★はじめに★
ここのCONEの管理人のtoyahと申します。来て下さってありがとうございます♪
ここから下の月は、物語を書くスペースに利用していて、
記事は最初から読める様に、日付を古くして書いてゆきます。
ストーリーは、プロローグ1章2章・・・と続きます。
まだまだ続く話ですが、うまく言葉にできない・・・ってほら、私は猫なので?その辺りは何卒、ご了承下さいね。(笑)
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■風をたたくコーネ■


このお話は、遥か彼方の物語。
「彼」の名は「コーネ」
風がいるところは、彼のいるところ。

これから「コーネ」の物語が始まります。
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月明かりの夜〜プロローグ〜
「トニー、もう寝ないとね。お布団にお入りなさい・・・」
「まだ僕眠くないよぉママ。何かお話して? ね? いいでしょう?」

満月の薄明かりも輝きだした頃、布団に潜り込んだ小さな男の子は
まだ眠れずに、お話のおねだりをしてきました。
今日はトニーの誕生日。
さっきまで、沢山のプレゼントに囲まれて幸せそうに走り回っていたせいか
まだまだ眠れそうには無いようです。

「そうね。でも、少しだけよ?」
「うんっ!」

月の光に眼を輝かせ、まるで、これから楽しい一日が始まるかのように
心躍らせて、お話の始まりを待っています。

「じゃぁ今日は、ママがお婆ちゃんから聞いたお話にしましょうね。」
「ママがママのお婆ちゃんから聞いたお話?」
「そうよ。ママが小さい頃にお婆ちゃんが話してくれたお話よ。」

そう言ってリサは、幼い息子の髪を優しく撫でながら、話し始めました・・・

「遠く遠く、ずっと遠く。青一色の国があるの。」

「そこは本当に全てが青く、住人や木々さえも・・・
薄い青や濃い青、一面に吸い込まれそうな程のブルーが広がっているのよ。」

「ねぇ、青しかないお国なの? お家も? 草も? ぜ〜んぶ?」
「そうよ。ぜ〜んぶ、よ(笑)」
「すごいやー、全部なんだぁ〜」

「そこに、一人の ピィーア という少女が住んでいました。」
「ピィーア?」
「そう。そのピィーアは、トニーよりは少しお姉さんでね、とても元気な子なの。」
「うん!」

「でもね、少しだけ思っている事があったの・・・少しだけ・・・」
「どうしたの? 少しってどんな事?」
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1.青い国の少女
すべてが「青」に包まれた、小さなのどかな街。
そこにピィーアという少女が居ました。

ピィーアは今年で11歳、とても明るく元気の良い女の子でした。

彼女の住む、この青い街の名前は「スカイムーン」
街はこの街の名前の様に、広いゆったりとした雰囲気をかもし出していました。
街に入ると最初に眼につくのは、大きなどっしりとした木を囲む広場。
この広場は、ある時は結婚式に。又、ある時は街のお祭りにと
誰もが気軽に利用し、誰もが愛する広場でした。
そこに、毎日やってくる鳥達と遊ぶピィーアが居ました。

「ふふっ。今日はどこまで行って来たの?」
「え?向こうの山の向こう側まで?」
「それは素敵ね〜♪きっと素敵な景色が広がっているんでしょうね〜!」
「私も行ってみたいわ〜!!」

「おいっ! 又一人でぶつぶつ言ってるのか?」
「・・・!?」

急に声を掛けられたピィーアが驚いて振り返ると、
そこには濃いブルーの瞳をした、同じ歳のエディが立っていました。

「今日も学校に来なかったんだなぁ・・・」
「え...うん。」
そう言うと、エディは手に持っていた鞄を木のそばに投げて
ピィーアの隣に腰を下ろしました。

「私、ぶつぶつ言っていたんじゃないのよっ。
 ちゃんと鳥さんとお話してたんだから・・・」
「へ〜、あぁそう言えば、鳥と話が出来るって前にも言ってたなぁ。
 で、なんて言ってたんだ? その鳥は。」
「・・・本当にそう思って聞いてる?」
ちょっとムッとした顔でピィーアが言うと
「本当にそう思ってるから聞いてるんだろ?」
「んーじゃぁ、教えてあげる♪」

「この鳥さんはね、今朝は向こうの山の向こうまで、行ってきたんですって!」
そう言ってピィーアは、左側の山々の彼方を指さしました。
「あの山の向こう側って、どの辺りまで行ってきたって言ってるんだ?」
「どの辺りって言っても、鳥達は、空を飛べるから・・・ちょっと先なんですって。
 でもね、その[ちょっと]が、とっても遠いと思うの・・・。」

そう言って、遠く彼方の空を見つめるピィーアの横顔を
エディはまぶしそうに見つめていました。
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2.聴こえる声
今日も太陽が元気に昇り始めた時間、この街の人達の一日が始まります。

朝は太陽が顔を出す前から起き出して、明るくなった頃には家の煙突から
美味しそうな匂いを乗せた煙が漂いはじめます。
ピィーアも太陽のぬくもりが感じられる頃には、家の裏に鶏や羊などを放し
その世話をやいています。

「ピィーア、ご飯よー!」
「はーい」

朝の一仕事を終え、お腹が空いているピィーアは走って家の中に入りました。
食事の間も始終、笑い声が絶えないピィーアの家族は毎朝賑やかです。
そして朝食が終わると、兄のビーデルと妹のサンディは学校へと向かいました。

「ピィーア、今日も行かないのかい?」と母のリビアン。
「・・・うん。私はお家のお手伝いをした方が楽しいし。」
お皿を片付けながら、ピィーアは答えました。
「そう・・ならいいんだけどね。気にしても仕方がないよ?ピィーア。」
隣に立って一緒に片づけをしながら、リビアンは心配そうな顔をしています。
「気にして無いよ、ママ。お家に居た方が、楽しいだけだよ♪」
そう言うと顔一杯に笑顔を広げ、リビアンに向き直りました。

「学校でいじめられる訳でもないし、本当にお家に居たいだけなのよ。」
キラキラと輝く瞳をして、ピィーアは言いました。

「そう。じゃぁ沢山手伝ってもらおうかしら?」と微笑むリビアン。
「うんっ!頑張るね!」

そんな一時をいつくしむ様に、窓から見える太陽が温かく見守っていました。

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外に出たピィーアは、陽が昇る前に放しておいた動物達の場所へ向かいました。

「みんな、お腹一杯食べてね。」
優しい笑みを浮べて動物達に話しながら
羊たちが遠くへ行かないように、見張り番につきました。

空を見上げるピィーアの眼には、澄み切った青空が映っています。
「今日は何だか、風がおかしいわ・・・。」
そうつぶやいたピィーアの頬には、優しい風が通り過ぎるのでした。

「???気のせいかしら? でも・・・。」
気持ちが悪い風ではありませんでしたが、胸騒ぎがするピィーアには
違う風が吹いている様な気がしてなりません。


「・・・・どこ・・・・・・るの・・・・・」

「---??!!」
かすかに聞こえる「何か」に、キョロキョロと辺りを見回すピィーア。
しかし、暫く経ってももう何も聞こえませんでした。

「・・・私、どうかしちゃったのかしら?」
もし「何か」あっても、自分には関係の無い事だと言い聞かせ
作業を終えたピィーアは、今日も広場に向かって歩き出しました。
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3.孤独感
リビアンに出掛けて来ると告げ、いつのも広場に向かったピィーア。

道行く人が通りすがりに挨拶を投げかけ、通り過ぎていきます。
「やぁ、ピィーア。いい天気だねー。」
「ビットさん、こんにちは。いいお天気ですね♪」

この街の人達は、みんな気さくで楽しい人ばかり。
でも、ピィーアはそんな皆には余り近づきませんでした。

いつも、皆と一緒にいても「孤独」を感じるピィーア。
その理由は、自分でよくわかっていたのでした。

「私って、ここに居ていいのかしら?」
そんな事をいつも考えながら、それでも温かく迎えてくれる街の人達に
少し、遠慮がちになってしまうのです。

それでも、この大きな広場には毎日出掛けてしまうのです。
この大きな樹が静かに包んでくれる...そんな感じがするのかもしれません。
それもピィーアは、無意識に感じ取っているようです。
この街で唯一、心休まる場所だったからです。
そして今日も、この青い広場にやってくるのでした。

「鳥さん達、こんにちは。今日もとってもいいお天気ね♪」
風が葉を揺らす音楽と共に、鳥達はピィーアにこぞって話しかけるのでした。
「ねぇ、今日は変な声が聞こえなかった?」
先程、庭先で聞こえた声の事を話してみました。
「そっか。ここでは聞こえなかったのね・・・」
でも、まだ何だか違う風が吹いている気がするわ・・・。
そう思っていると、鳥達も、今日は風が違う場所から吹いているんだと
話してくれました。
「やっぱり、そうよね? 何か変だわ・・・」
そうつぶやいた時、エディが広場にやってきました。

「よぅ♪」
「こんにちは。エディ」
そう言って、エディはいつものようにカバンを脇に投げ出して
ピィーアの隣に腰を下ろしました。

「どうした?うかない顔して・・・何かあったのか?」
心配そうにピィーアを覗き込むエディ。
「何かあったって事ではないんだけど、ねぇ、何か声が聞こえなかった?」
ピィーアはそういって、さっきの出来事を打ち明けると
「それって、気のせいじゃないのか?」
「ん・・多分。一度しか聞こえなかったから、確かめられなかったけど・・・」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
お互いの顔を見合って、互いに言葉を待つ二人。
先に口を開いたのはエディでした。
「でもまぁ、そんなに気にすんなって。な?」
「・・・そうね。気にしないようにするわ。ありがとう。」
そういって微笑むピィーアに、エディはちょっと照れ笑い。

「あ、そういえば・・・学校って、もう行かないつもりなのか?」
と、エディは寂しそうな顔で問いかけました。
「・・・うん。もう行かないと思うわ。皆に迷惑を掛けたくないし・・・」
少し顔をうつむいて、ピィーアは寂しそうに答えました。
「迷惑って・・・そんなの誰も気にしてないよ!考えすぎだって!」
「・・・・・。」
「ピィーアが行きたくないなら、話しは別だけどなっ。」
大きな眼を見開いて、ピィーアが顔を上げました。

「私、皆も学校も大好きよ・・・。」
「だったら・・・」
顔を横に振りながらピィーアは
「やっぱり、好きだから・・大好きだから、余計いかれないわ。」
「学校の友達だって、心配してたぜ?」
「・・・そう・・・」
そう言ったピィーアは、また下を向いて肩を落としました。
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4.青い夕焼け
しばらく二人は、ただ黙って座っていました。
そしてそれは二人にとって、とても永い時間に感じられました。

「ここは・・・ここは青い街よ。」
そう言ってピィーアは、傍にあった樹に手を伸ばしました。
「私が触れている物は、色が変わってしまうんだもの。」



そうつぶやいたピィーアの姿は、この街の「青」とは程遠い、白い姿だったのです。
両親も兄弟も、家族全てがこの街の色をしているのに
ピィーアだけが違っていたのでした。
そして当然、街の中でただ一人、溶け込めない想いをいつも抱いてきました。

「・・・まぁ、私が離れれば戻るんだけどねっ(笑)」
そう言って笑ってみせるピィーア。
「だからって、誰も迷惑だとは思ってないって・・・。」
「でもね、私は嫌なの。」
そう言うと、エディを見つめて言いました。
「私、自分がこうして生まれてきた事が嫌な訳ではないのよ。
そしてみんなは、そんな私の事も気にしないで優しくしてくれるわ・・・。
みんなが、この変化に「慣れた」からって、やっぱりビックリするでしょ?
その顔をみると、とっても辛くなるのよ・・・。
そう思う私も嫌なんだけど、やっぱり・・ね・・・。」

「気持ちは分かるような気がするよ・・・。」
エディは何と言って慰めてよいのか、言葉を探してしまいました。
自分の身に起こった事では無い限り、本当の意味で
心の傷を癒してやる事は難しいからです。

「もう少し大きくなったら、私、この街を出ようと思ってるの。」
「!!??」
それを聞いたエディの青い眼が、大きく見開きました。
「出て行くって・・・何処に行くつもりなんだ?」
少し予感はしていたものの、実際その言葉を聞いたエディは衝撃を受けました。

「・・・分からないけど・・でも何処かできっと答えが見付かる様な気がするのよ。」
「答え?」
「そう。私が居るはずの場所が。」
「場所って・・・・・ピィーアはずっとここにいていいんだぜ?!」
立ち上がって夕日を受けるエディに、長い影が出来ました。

「ありがとう。でもね、何処かに呼ばれているような気がするの・・・。」

そう言って立ち上がったピィーアの後ろには、青い夕日が下りていました。
少し寂しげな顔をしたピィーアの表情は、その夕日が影を作り
エディからは、見えませんでした。
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5.誰?
この街は森を抜け、人々が歩き、慣らした道を通って
歩いて渡れる川の、せせらぎが聞こえなくなったところにあります。

街の入口にはこれと言った目印はないものの
あきらかに「街」と言えるような変化で、来る者達に到着を告げました。

街に入ると人々が歩く足元には、街を繋ぐ石畳が続き
入口から最初に目に飛び込む、大きな広場は
森が一部点在するかのような、大きな木を中心に広がっています。

その広場を横目に石畳を進むと、軒先に構える小さな店が続き
路地から路地を駆け回る子供の笑い声に、つい、微笑を返してしまいます。

密集した路地を通り、家々が点々としてきたころ
ピィーアの住む小さな家と、裏の広い牧草地が
小さな丘の上に、見えてくるのです。

牧草地には、とても多いとは言えないまでも
数匹の羊と鶏たちが、朝から夕方まで自由に草を食んだりして
のんびりと過ごしていました。

そして今日もこの家の煙突からは、美味しそうな匂いと共に
温かい室内の笑い声が聞こえてきます。

広場から帰ってきたピィーアは、夕日の沈まないうちに
動物達を小屋に戻す為、まっすぐ裏へ回りました。

「さぁ今日も、おうちに戻りなさーい!」
そう言うと、羊達はピィーアの方へと、どんどん戻ってきました。
「また明日ね♪」
ピィーアは羊たちを小屋へ入れながら、全員そろっているのかを確認し
扉を閉めました。

「・・・・ど・・・・る・・・・」

「!!??」まただわ!
そう思って、やはり空耳では無い事に安堵しながらも
鼓動が早くなるのを感じました。
・・・いったいなんなのかしら? 段々と不安になるピィーア。

「・・・・どこに・・・・る・・・・」

今度はなんだか、少し近くなった気がするわ・・・。
「羊達を小屋へ入れてからで良かった」と、ほっとして
鼓動が少し、落ち着いてきた事を確かめました。

空を見上げ、風を確かめて、それでも何も見えません。

「・・・・どこにいるの?・・・・」

今度ははっきりと言葉が聞き取れました。
どこにいる?って?・・・誰に言っているのかしら?

「どこにいるの?」
「誰を呼んでいるの?」
思わずピィーアは、何処にとも無く問いかけました。
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6.青い風の通う丘
ピィーアの住む家は、街から続く石畳から、少し小高い丘の上にありました。


家裏の牧草地からも、街が広場に向かって弧を描くように
広がっているのが見えます。

見晴らしの良い場所に立っているのに、声の主を見つける事ができないのです。
不審に思いながらも、それでもピィーアは空に向かって問いかけました。

「誰を探しているの?あなたは何処にいるの?」
すると又、どこからともなく声が聞こえてきました。

「ここに居たんだね、ピィーア。」
「??!!」何故私の名前を知っているのかしら・・・。

そう思って空を見上げた時、まるで空に扉があるかのように
そこから一人、姿を現しました。

「やっと見つけた。君がピィーアだね?」
「!!!!!」



夕日に照らされるその人を、ピィーアは驚いて、ただ見上げていました。

「怖がらなくていいんだよ。僕はコーネ。」
「・・・コーネ?」

「そう。僕はコーネっていうんだよ、ピィーア。」
そう言ってコーネは、軟らかい微笑をピィーアに向けました。

「なぜ私の名前を知っているの?」
優しそうなコーネを見て、ピィーアは又少し安心した様に、言葉を続けました。

「なぜって、君が僕を呼んだから知っているんだよ。」
「私があなたを呼んだ???」

ピィーアには記憶にない事でしたが、言葉を続けてコーネは

「そう。心の声で呼んだんだよ。」
「・・・・・。」
「僕にピィーアを見つけて欲しいって・・・だから来たんだ。」

「・・・・私が・・・呼んだ・・・・・。」
そう言ったピィーアは、寂しそうな笑顔をコーネに返しました。

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